- シロモチグループ・ジャパン代表
【シロモチの履歴書⑦廃校に照らした夢】
最終更新: 1月31日
【シロモチの履歴書⑦廃校に照らした夢】
シロモチの過去を思い起こす一。
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フェリーは「ドドドドッ」とエンジンの音を立てながら、後ろ波をたたて、その小島を出港していった。
フェリーの甲板に出て、離れていくその小島を見ていた。
海に浮かぶ、美しい瀬戸内の多島美が見渡せた。
冷たい潮風が吹きつけていたが、心はどこか温かさを感じていた一。
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社会人になって3年目。
新しい新規事業のコンペティションに参加するため、新規事業となる企画を立案していた。
そこで、当時の私は何を新規事業に行えないかと常々考えていた。
社会人歴も浅く、浅知恵の中ではあるが、何とか絞り出し、私が目を付けたのが「廃校」であった。
少子高齢化に伴い、地方の廃校が目立ち始めていた時期でもあったからだ。
そんな廃校という箱ものを活用して、何か新しいことができないか一。
私は廃校とアート(芸術)を活用した新しい箱ものを作りたいと考えたのだ。
地方を活性化させる手法として、アートイベントを活用した潮流もあったからだ。
また、廃校を活用することで、新しい人の流れが生まれ、地域貢献にもつながる要素もあったからだ。
四国の小さな町にある小さな島があった一。
その小島には、ある廃校があり、この廃校を活用したPFI事業を考えていた。
PFI(Private Finance Initiative)とは、公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法である。
そこで、廃校に関しては、この四国の小さな島にある廃校を、候補地としたのである。
ある日のこと一。
その小島へ向かうために、四国の小さな町の漁港から出港している小さなフェリーに乗り込んだ。
約30分ほどが経ち、フェリーはその小島へ到着した。
その島は少子高齢化に伴い、人口減少が続いてる過疎の島であった。
特に少子化は深刻であり、子どもの数は数えるほどしかいない。
かつては学校はあったのだが、現在は、通う子どもが激減したことにより、既に小学校は廃校と化していた。
許可を取り、その廃校の実地調査を行っていった。
無事調査を終え、そしてフェリーに乗り込み、町へ戻っていった。
フェリーは「ドドドドッ」とエンジンの音を立てながら、後ろ波をたたてその小島を出港していった。
フェリーの甲板に出て、離れていくその小島を見ていた。
海に浮かぶ、美しい瀬戸内の多島美が見渡せた。
冷たい潮風が吹きつけていたが、廃校への夢を抱いて、心はどこか温かさを感じていた一。
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